ヴィーガン 自分の頭で考える 食と健康

私がヴィーガンになった頃の日記〈後編〉

みなさん、こんにちは☺️

Suuです。

 

今回は、私がヴィーガンになった頃の日記〈前編〉

の続きです。

 

健康面から覗いてみたヴィーガンの世界

でも単なる個人の健康だけの

問題ではなかったことに気がつきます。

 

20209

子供の夏休みが終わった。始業式があった91日の夜、私は相変わらずヴィーガンについてネットサーフィンしていた。その中でなぜヴィーガンは卵を食べないかと言う動画があり、養鶏場で生まれたひよこはオスとメスに選別されるのは知っていたが、その後のオスの運命を初めて知ることになった。

卵を生まないオスは使えないので、ベルトコンベアーで運ばれてシュレッダーに落とされてぐちゃぐちゃに跡形もなく処理されていた。

ピヨピヨかわいいひよこが並んで流れていった先が血みどろの処刑場だった。

このコントラストが例え用もなく、心に大きなショックを受けた。

だが深く考えてみれば想像はつくことだった。オスもメスも生まれる中で、オスのひよこちゃんはかわいそうだからこっちで育てましょうとか、野生に返しましょうとか、できるはずもなく、それはその場で殺されるしかないよね。どうして今まで気づかなかったんだろう。

 

かわいそうなのは産まれてすぐに殺されるオスだけではない。メスはメスで一生涯をA4サイズほどの狭い空間で過ごし、自然の摂理に逆らった数の卵を生まされる。体が疲れて卵を産めなくなったら殺して肉にされる。

これを人間に例えたら、女性が一生狭い牢屋に閉じ込められて年中生理になるよう「改良」されて、生理が来なくなったらお役御免で殺されるようなものだ。そんな地獄のような生涯を実際に強制され生きている動物が無数にいるなんて。

こういう犠牲のもとに私たちの食卓に卵が届いているんだと思うと、もう卵を食べる気になれない。生まれたばかりのオスのひよこを殺さずに、メスの生理の周期も操作せずに、鶏が本当に幸せな形で生活している養鶏場があるのならば誰か私に教えて欲しい

次に私が卵を食べる日が来るとしたら、広大な敷地に庭付きの家を建てて、一緒に暮らすことになった雌鳥が自然なリズムで産んで要らなそうにしていたものを分けてもらった時かもしれない。

(↑※この頃はこう書いていますが、卵をやめて4ヶ月経つ今、卵を食べたいとはもう全く思わない状態になっています。)

 

ただ1つ私のことを悩ませるのは、今仕事にしている粘土のこと。食べ物をずっとモチーフにしてきたけど、映える食材は大体ヴィーガニズムに反するものだ。

特に目玉焼きは本当にモチーフとして人気で、私の代表作品はベーコンエッグトーストのミニチュアなのだ。

 

食べ物をモチーフに作品作りをしているため、企業のプロモーションの仕事ももらえるようになってきていたが、今の私の考えに逆らうことになる案件がいかに多いか。

悩んだ末、ヴィーガンになる以前に引き受けていた仕事に関しては割り切ってやり切ることにしたが、罪悪感は拭えなかった。健康に悪いと知っているのに、牛の母親から赤ちゃんを奪い取って殺して成り立っているのに、おすすめするなんて我ながらどうかしてる。

 

自分の健康のことだけ考えてヴィーガンの世界に関心を持ったけど、いざ踏み込んでみるといろんなことが見えて視野が広がって、この世の中には歯止めがきかない大きな力が働いているんだな、でもやっぱり私はできれば残りの人生動物を殺さずに優しく生きていきたいと思うようになった。

 

そんな中、今後動物性の食べ物をモチーフに制作していく矛盾に耐えていけるのだろうか?

ヴィーガン対応のモチーフだけで表現していこうかな?そうすると今まで応援してくれていた方々はがっかりするだろうな。

そんなことを考えていたら眠れなくなってしまった。

 

翌朝カフェでイラストの仕事をしていたら、インスタにDMが届いた。ヴィーガンのフォロワーの方が、私がヴィーガンになったのを知り、メッセージをくれたのだ。

このメッセージに私は本当に救われた。

ヴィーガンになるのは、今まで私のことを応援してくれた人たちから離れることだと思うから、怖かったのだ。

でもそうとは限らないし、これからはこの優しい方たちがいる方に向かっていくだけの話だ。

 

自分の気持ちをごまかしてまで、続けたいことなんかない。

思っていることとやっていることが矛盾し続けたら、そのうち心が病気になっていくだろう。

 

粘土を続けるなら、今までの活動の形を変えていかなければならない。

でもこれは転機だ、ちょうど安定してきて退屈だったので、方向転換をしたいと思っていたところだ。

 

↑自分が読み返すために書いてるので

全然脈絡がないですが😅

この日記はここで終わっていました。

 

私が食事の面だけヴィーガンだったのは

2週間ほどだったと思います。

 

心もヴィーガンになるきっかけをくれたのは

海月ダンテさんのインスタのハイライトでした。

 

そこから卵や牛乳のような

動物を殺していないと思い込んでいたものまで

動物の命や当たり前に享受すべき幸せを

犠牲にして作られていることを

知っていきました。

 

最初の1週間ほどは

しょっちゅう泣いていました。

 

特に我が子が幸せそうに甘えてくる時

牛の母親もこうしたかったろう

赤ちゃんもこうしたかったろうと

罪悪感に苛まれて辛くなりました。

 

今でもそうですが、なんとか心のバランスを

とる術は身についてきたと思います。

 

今まで見落としてきた大事なことに

気づいてからしばらくは、

作品づくりに打ち込むことが難しくなりました。

 

特にヴィーガンになる数ヶ月前から

企業さまにいただいていた

乳製品の案件があったのですが

コロナでずっとストップしていたのが

ヴィーガンになってすぐに

急に再開したので

迷いながら制作を進めました。

 

何度も心が痛くなりましたが

なんとか最後まで仕上げて

取引が終了しました。

 

そこからはヴィーガニズムに反する

商品や企業さまに関しては

PRをお断りしています。

 

すると、お受けできるものが

ほとんどなくなりました💦

 

動物を搾取していない製品が

いかに少ないかを知ることとなりました。

 

食べ物をモチーフに製作することに関しては

はじめの頃はただの知識不足で

ヴィーガンフードの奥深さを

全く知らなかったことで悩みすぎていたようです。

 

実際はヴィーガンで作れない料理は

ほとんどないようで、

ハムやベーコンのような加工肉風のものも

たくさんあるし、

本物そっくりの目玉焼きを作ってらっしゃる

達人まで見つけだすと、

それまでの観念が覆り

ヴィーガンフードの面白さに

夢中になっていきました。

 

実際のヴィーガン料理でも

似せて作ることの楽しみを見出し、

個人的にかなり楽しめることに

気づきました。

 

ただミニチュアを販売するとなると

これまで通りにする気持ちにはなれず、

考えた末、

 

ヴィーガンフードには美味しくて楽しいものが

たくさん存在するよという

メッセージを必ず添えた表現にしようと思いました。

 

そして願わくば、

作品に興味を持ってくださっているみなさんに

まずは健康のヒントになるようにと思い

作品に説明を加えるようにしました。

 

例えば、最近人気をいただいている

ラテアートのミニチュアには

オーツミルクラテという名前をつけて

なぜ、牛乳じゃないのか、

健康のために植物性のミルクを選択して欲しいということを

書かせていただいています。

 

私は動物搾取に反対していて

1日も早くなくなって欲しいと思っていますが

 

それと同じくらい

作品を通してご縁をいただいた

みなさんの健康を願っています。

 

私の発信がきっかけで

一人でも乳がんになる女性を減らせたとしたら

最高だと思っています。

 

牛のお母さんが赤ちゃんを取り上げられず

一緒に暮らせる日が来ることを願っていますが

 

子供の成長を見届けられない人間のお母さんが

一人でも減って欲しいとも、本気で思っています。

 

その結果は本当に見えにくいものですが

見えないことこそ尊いと

ヴィーガニズムに出会ってから

本当の意味で気づきました。

 

新しい表現はまだまだ模索中ですが、

 

人間が心も身体も健康を取り戻し

動物が搾取されず自由に生きられる世界が

 

私が生きている間に来ることを信じて

まずは個人ができることを考えて

やっていきたいと思っています。

 

長くなりましたが

最後まで読んで下さって

ありがとうございました🍀

 

 

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